定時感覚を持っている制作者がどれだけいるのだろうか

私が制作現場で感じている最大の違和感は、

「定時を過ぎることに違和感を持っていない」こと




1. 労働時間の原則


労働基準法 第32条第2項
使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させてはならない。


法については、これ以上深く触れません。
基本原則は8時間であり、多くの会社で規定している就労時間は8時間だと思います。

あなたの会社ではどうですか?
あなたの平均就業時間は何時間ですか?



2. あたり前意識が、効率を鈍らせる


「そんなすぐにデザイン、コーディングできない」

すぐに出来ないことは否定しませんが、本当に出来ないのでしょうか?
行動の計画・実行・検証・改善のサイクルを今もなお行っていますか?

これまでのやり方通りに続けることに疑問を抱いてみてはいかがでしょうか。
計画・実行・検証・改善のサイクルを何度も何度も回して、極限まで達したとき”自分の型”が身に付くのではないかと妄想しています。


誰でも今すぐにはじめられる疑問を抱くポイントがあります。それは“反復”です。



3. 反復作業は、効率化できる


例えば、コーディング速度を高めるためにとる方法として、Zen-CordingやSassを利用することが挙げられます。もちろん、方法の一つではあるのですが、虫の目から見た効率化なので虫の目から鳥の目に変えて見てみます。

ヘッダー、サイドナビ、メインコンテンツ、フッター レイアウトの王道ですよね。ここに反復があります。
新しい案件をコーディングするとき、真っ白からコーディングしているのであればチャンスです!定番レイアウトのソースコードを予め準備しておくことでスタートが効率化できます。私は、以下のようなhtmlコードを準備しています。

<link href="css/reset.css" rel="stylesheet" type="text/css" media="all" />
<link href="css/common.css" rel="stylesheet" type="text/css" media="all" />
<link href="css/index.css" rel="stylesheet" type="text/css" media="all" />
</head>
<body>
<div id="container">
	<div id="header">
		<h1></h1>
		<div id="logo"><img src="" alt="" /></div>
		<ul id="g_nav">
			<li><a href="#"><img src="" alt="" /></a></li>
		</ul>
	</div>
	<div id="contents">
		<div id="main"></div>
		<div id="side">
			<ul>
				<li><a href="#"></a></li>
			</ul>
		</div>
	</div>
	<div id="footer">
		<ul id="ft_nav">
			<li><a href="#"></a></li>
		</ul>
		<div id="copy"></div>
	</div>
</div>
</body>
<script src="js/jquery-1.7.1.min.js" type="text/javascript"></script>
<script src="js/base.js" type="text/javascript"></script>


他にも、同じ動作を二回以上しているなー。と気付いたところは改善の余地アリ。Dreamweaverのテンプレートやライブラリを使ったり、Grepして置換したりすることも同じ考え方です。


実際にコードを書く前に、中ページデザイン全てに目を通して共通点と相違点を見つけておくことも重要。共通したデザインが使われる個所は”反復作業”が発生し、近いデザインにも少なからず”反復作業”が発生します。


反復作業は時間を取るし、ヒューマンエラーは起こるし、つまらないし・・・こういうところは機械が得意とします。早いし正確だし、工夫して機械に任せるべき。
極限まで省いて、人間にしかできない考えることにリソースを傾ける方が楽しいですよね。



4. 長時間労働 ≠ 頑張っている


クリエイティブな仕事において、残業代給与システムは滅びればいいと思っています。
残業代を支払う給与モデルは、ルーティン作業の現場において長時間働けば働くほど生産量が増え会社の利益に貢献するので、効果を発揮します。(仕事がある前提)

なんとなくいつも通りに仕事をこなし、いつも通り夜が更け、そうやって労働時間分の対価を受けることに凄く違和感感があります。

長時間労働は「わたし頑張ってる」と錯覚させる麻薬のように感じさせます。
とは言え、その泥臭さが魅力的に見えてしまう事も否定できないんですよね・・・



5. あるべき姿に向かう


いろいろ書きましたが、「あるべき姿を描いて、そこに向かえているか」が大切であって、それを実行できていれば定時じゃなくてもいいと思っています。


現状と向き合ってチャレンジした結果、時間が掛ってしまっているケース
進行しているプロジェクトに対して燃えに燃えている

尊敬します。


思考・行動のプロセスに改善の余地がないか、気を留めているだけでも変化が起こるかもしれません。
頭を動かし続けることは、自分も会社も社会もハッピーに近づけると私は思っています。