2015年も使えそうな和風webデザインについて考える

個人的に和風のデザインを求めて日本のwebデザインギャラリーを可能な限り見て回ったところ、けっこう最近のものと昔のもので違いを感じたので、今回は2015年でも参考になりそうなサイトを厳選しました。

黒川温泉 旅館 山河
http://www.sanga-ryokan.com/reserve/
旅館 山河

九州の旅館のサイト。
右半分を覆う大きなイメージと、左の余白のコントラストが美しい。
装飾もほとんどないけれど、きちんと落ち着いた和の雰囲気が出ています。
余白の取り方と、見出しにだけアクセントで縦文字を用いるのが、web上での和っぽさを生み出しているポイントでしょうか。


清水へ参る道
http://feel.kiyomizudera.or.jp/
清水に参る道

あちこちで紹介されているので説明は不要かもしれません。
横幅いっぱいに取られた美しいビジュアルの数々が印象的なサイト。
instagramやtumblrを積極的に利用している文化遺産のサイト、なんだかグローバル印象を受けます。


三度目の京都 Sando Me No Kyoto
http://www.sandome-kyoto.jp/
三度目の京都

京都の風景を発信するサイト。
デザイン的には「旅館 山河」と印象が近いですが、写真や映像を見せることを意識しているためか、
より詩的、紙面的な文字の組み方が目立ちます。


太秦江戸酒場|UZUMASA EDO SAKABA
http://www.toei-eigamura.com/edosakaba/
東映太秦映画村 江戸酒場

東映太秦映画村のイベントサイト。
イベント自体は終了してしまっているのが残念ですが、ポイントを絞ったテクスチャの使い方、
黒と金のコントラスト、多くの写真のダイナミックな見せ方など、かっこいい和風のデザインで参考にしたいところが数多くあるサイトです。


菜菓匠 奈加川   古都金沢の伝統ある加賀野菜を使用した和菓子
http://mitsugashi.com
奈加川

金沢東山にある、野菜の蜜漬けを販売するお店のサイト。
徹底された写真の色調と、グレーを基調にした文字や背景の構成が美しいです。
ほぼ文字と罫線だけで成立しているデザインなので、素材に頼らない和風サイトを制作するとき、
参考になりそうです。


JAPANESE FACE   日本を代表する顔のフェイスパック
http://japaneseface.jp
JAPANESE-FACE-日本を代表する顔のフェイスパック

TVでも取り上げられ、品切れを起こしたほどのフェイスパックのブランドサイト。
和紙素材をふんだんに活かした背景が、商品とマッチしています。
メインにスマホを意識した作りながら、細かい遊び心のような演出なども随所に盛り込まれており、
デザイン的にもフラットな作りになっている、近年っぽい和のサイトですね。


お茶屋BAR 六馬 りくば    RIKUBA   西中洲のお茶屋バー
http://www.rikuba.jp/
お茶屋BAR-六馬

ロゴにSVG、背景にムービー、そしてスマートフォン対応など、こちらも最近作られたっぽいサイト。
和風デザインで赤、黒、白の配色はいつの時代も鉄板で王道ですね。


ヤマキウ秋田味噌 清酒太平山 小玉醸造株式会社
http://www.kodamajozo.co.jp/
小玉醸造株式会社

和のパターンでしばしば使われる「菱形」のボックスを大胆に使ったサイト。他にも幾つか見つけました。
要素の順序を考えた組み方がすごく難しそうなレイアウトですが、その分目を引きます。
実はスマートフォンにも対応しており、背景が軽くパララックスしていたりと芸が細かいです。


小泉里子さんの「学美の京都」|マイ・フェイバリット関西
http://santo.my-fav.jp/special/2013winter/
学美の京都

今回、テーマ的にFlashメインのサイトは取り上げないつもりでしたが、「清水に参る道」同時期のサイトですし、素敵だったので取り上げさせていただきます。
女性向けのサービスなので様々な柄や色をポイントで使い、可愛さは演出しつつも文化財の荘厳な印象も保たれています。総柄にしてしまったり、それぞれの特集のテーマカラーを全面に押し出さず効果的に使うバランス感覚がとても優れたサイトだと思います。



まとめ(気づいたこと)

  • ・和風サイトを色々探していると、Flash全盛期のころのフルFlashサイトが多く見られました。旅館や老舗の料理店などは結構そのまま残っています。今よりもリッチな演出・効果がふんだんに使われており、サムネイルだけでも目を引くサイトが多かったです。

  • ・近年の傾向としては、解像度が上がり全体的に大きな画面を使える分、シンプルかつかなり余白を大きく取って美しさを強調するサイトが増えたように思います。

  • ・少し前のサイトを見ていると、立体的なグローバルナビ、ボタンなどに和柄のパターンが入っているようなあしらいが多かったのですが、フラットデザインが流行してからはあまり見られません。代わりに、うっすら和紙のテクスチャが入っているものが多く見られました。

  • ・小物、イラストやテクスチャなどの素材を多用して和を強調するのではなく、間の取り方や書体など、シンプルな方法で和っぽさを演出しているものが多かったです。インパクトある町並みの写真だけでも、和のイメージは強く感じられました。

  • ・和をイメージしやすい縦組の文章も、スマホを意識してか少なくなったように思います。代わりに、見出しなど短く特徴的な部分だけ縦組にするようなデザインが多く見られました。